夫の転勤が決まったらどうする?
夫の転勤という悩み
一昔前の日本の社会は男尊女卑というわけではないのでしょうが、男性が外に働きに出て女性は専業主婦として家庭を守るというのが一般的なモデルとして存在していました。もし女性が働くとしてもパートなどによる時短勤務を一時的に行うだけという場合が多かったのです。そしてそうした時代が長く続いてしまったからこそ、企業は簡単に男性社員に対して異動の辞令を出せるようになりました。結婚している人であったとしても奥さんが専業主婦なのであれば異動先について行ってもらうことが可能だったからです。特に日本の大企業の場合は出世していくために複数の部署を経験してスーパージェネラリストとして成長していくことが求められていたので、国内の営業所や工場、場合によっては海外へも異動を命じられることが多々あるのです。
ただ現代は平均所得の下落や女性の社会進出が進んだことなどから夫婦共働きというのが一般的です。そうした中で男性の方にだけ異動の辞令が下されると女性は夫についていくのか単身赴任をしてもらうのかの選択を迫られますが、その際に自分の仕事をどうするのかについても決断しなければならなくなってしまうのです。
ついていくことを決めた場合
まず夫婦で共に暮らすことを重視してついていくという場合、仕事の選択肢として今の勤務先で夫の赴任先エリアに支店があるのであればそこへの異動を願い出るのが一番良いでしょう。仕事の内容によってはすぐに異動や引き継ぎが行えない場合もあるかもしれませんが、転職の苦労もないですしこれまでの自分のキャリアを維持できますし、収入も維持できます。ただ、なかなか都合良く夫の赴任先に自分の勤務先の支店や営業所などがあるということはないでしょう。そこで女性の側は転職をするかそれとも専業主婦になるのかを決断しなければならなくなってしまうのです。もし夫の赴任期間があらかじめ分かっているようであれば、その期間だけ働くのをやめて資格の取得などに挑戦しても良いかもしれません。
単身赴任を決めた場合
夫に単身赴任をしてもらう場合、女性の側は自分の仕事を変える必要はありませんし、子どもがいた場合も転校のことなどで悩むことはなくなります。転職活動はやはり大変で、夫についていく場合はそれを慣れない新天地で行わなければならないので単身赴任してもらうというのも賢明な判断と言えるでしょう。ただ夫婦の生活がすれ違いがちになってしまうという問題や、地元と夫の単身赴任先での二重生活による経済的な負担などの問題が残ります。
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